TCPMonitor の使用

TCPMonitor は、HTTP トラフィックのリクエストおよびレスポンスフローを監視できる Swing ベースのアプリケーションです。SOAP トラフィックのリクエストおよびレスポンスフローも監視できます。TCPMonitor は、JRun で以前に使用されていたスニファサービスの代わりとして機能します。

TCPMonitor を実行するには

  1. Windows や Unix のようなプラットホームでは、JRun のルートディレクトリ/bin
    ディレクトリのスニファユーティリティを起動して TCPMonitor を実行します。

    TCPMonitor メインウィンドウが表示されます。

    TCPMonitor メインページのスクリーンキャプチャを示しています。

  2. 次の表の説明に従って、メインウィンドウに値を入力します。
    フィールド
    説明
    ポート # のリスン
    受信した接続を監視するためのローカルポート番号 (8123 など) を入力します。サーバが実行されている通常のポートをリクエストするのではなく、このポートをリクエストします。TCPMonitor はリクエストを阻止し、ターゲットポートに
    転送します。
    リスナ
    JRun で TCPMonitor をスニファサービスとして使用するには、[リスナ] を選択します。
    プロキシ
    TCPMonitor にプロキシサポートを有効にするには、
    [プロキシ] を選択します。
    ターゲットホスト名
    受信した接続の転送先のターゲットホストを入力します。
    たとえば、samples JRun サーバで実行されているサービスを監視する場合、ホスト名は localhost となります。
    ターゲットポート #
    TCPMonitor の接続先のターゲットマシンのポート番号を
    入力します。たとえば、samples JRun サーバで実行されているサービスを監視する場合、デフォルトのポート番号は 8200 となります。
    HTTP プロキシ
    サポート
    TCPMonitor にプロキシサポートを設定する場合のみ、
    このチェックボックスをオンにします。

    コマンドラインで TCPMonitor を呼び出す際にリスンポート番号、ターゲットホスト名、およびターゲットポート番号をオプションで指定できます。 TCPMonitor のシンタックスは次のとおりです。

    java org.apache.axis.utils.tcpmon [リスンポート] [ターゲットホスト] 
    [ターゲットポート]
    
  3. [追加] をクリックして、このプロファイルを TCPMonitor セッションに追加します。

    新しくトンネルした接続のタブが表示されます。

  4. [新規] タブを選択します。ポートが競合している場合は、[リクエスト] パネルに警告が表示されます。
  5. この TCPMonitor セッションで定義したリスンポートを使用してページをリクエストします。たとえば、[ポート # のリスン] に「8123」と入力した場合は、ブラウザに次の URL を入力します。
    http://localhost:8123/
    

    現在のリクエストおよびレスポンスの情報が表示されます。

    TCPMonitor データページのスクリーンキャプチャを示しています。

    各接続のリクエストが [リクエスト] パネルに表示され、レスポンスが [レスポンス] パネルに表示されます。TCPMonitor では、リクエストおよびレスポンスのすべての組み合わせのログが保持され、ユーザーは上部パネルのエントリを選択することによって特定の組み合わせを表示できます。

  6. 後で表示するために結果をファイルに保存するには、[保存] をクリックします。保存する必要がない古いリクエストが表示された上部パネルをクリアするには、[選択されたものを削除] および [すべて削除] をクリックします。
  7. 現在表示しているリクエストを再送し、新規レスポンスを表示するには、[再送信] をクリックします。再送する前にリクエストを [リクエスト] パネルで編集し、さまざまなリクエストの結果をテストできます。
  8. ポートを変更するには、[停止] をクリックし、ポート番号を変更して [起動] をクリックします。
  9. 他のリスナを追加するには、[Admin] タブをクリックし、前の説明に従って値を入力します。
  10. この TCPMonitor セッションを終了するには、[閉じる] をクリックします。