国際化対応とローカリゼーションについて

国際化対応は、アプリケーションで複数の言語をサポートすることを意味する一般用語です。国際化対応という用語は、しばしば I18N と省略されますが、これは Internationalization (国際化対応) という単語が I の文字に続いて 18 文字あり、それに続く N で終わっていることに由来します。

ローカリゼーションは、アプリケーションで特定の言語や地域をサポートする処理です。ローカリゼーションという用語は、しばしば L10N と省略されますが、これは Localization (ローカリゼーション) という単語が L の文字に続いて 10 文字あり、それに続く N で終わっていることに由来します。

ロケールは、ある地域用にローカライズされた情報のセットです。たとえば、ロケールには米国があります。ロケールでは、使用するコンテンツの原語と文字セットを定義します。コンテンツと文字セットは両方ともプログラムで定義します。アプリケーションを正しくローカライズするには、Web アプリケーションの次のコンポーネントに存在する、地域的な違いに注意する必要があります。

特定のロケールを対象にする場合は、Web アプリケーションの次の側面も考慮する必要があります。

たとえば米国では、多くの場合、赤色は危険を暗示します。しかし、中国では赤は繁栄を意味します。米国をロケールとする Web アプリケーションでは、赤色で警告メッセージを表示しますが、中国の場合は、中国文化で警告を意味する色を選びます。

このセクションでは、Web アプリケーションをローカライズするテクニックを紹介します。ここでは、サーブレット API で利用できるロケール対応クラスの使用方法を示します。