タグライブラリの使用

JSP 開発者にとって、JSP の作成に利用できるツールのリストにタグライブラリを追加することは簡単です。このセクションでは、カスタムタグを使用して、従来の JSP シンタックスおよび JSP XML シンタックスで JSP を作成する方法について説明します。

JSP でのカスタムタグの使用

カスタムタグライブラリのタグを使用する前に、Web アプリケーションを設定する必要があります。

Web アプリケーションにカスタムタグをインストールおよび使用するには

  1. タグライブラリディスクリプタ (TLD) ファイルを Web アプリケーションの
    /WEB-INF ディレクトリに移動します。
  2. タグライブラリの JAR ファイルを Web アプリケーションの /WEB-INF/lib ディレクトリに移動します。
  3. web.xml ファイルの taglib 要素にあるタグライブラリの TLD ファイルを指定します。

    次の例は、JRun タグライブラリの web.xml ファイルのエントリを示しています。

    <taglib>
      <taglib-uri>jruntags</taglib-uri>
      <taglib-location>/WEB-INF/jruntags.tld</taglib-location>
    </taglib>
    
  4. カスタムタグを呼び出す各 JSP ページの上部に、次の例に示す taglib ディレクティブを追加します。
    <%@ taglib uri="jruntags" prefix="jrun" %>
    

    taglib ディレクティブは、タグライブラリの URI を識別し、タグ名とともに使用してライブラリのタグを呼び出す接頭辞を指定します。

    次の行は、taglib ディレクティブのシンタックスを示しています。

    <%@ taglib uri="taglib_URI" prefix="tag_prefix" %>

    接頭辞には任意の値を指定できますが、そのタグライブラリの各タグに使用する必要があります。

  5. JSP でカスタムタグを使用するには、prefix:tagname 規則を使用してカスタムタグをコーディングします。

    次の例は、tag 接頭辞を test として定義し、WEB-INF ディレクトリにあるタグライブラリの TLD ファイルを指定する taglib ディレクティブを示しています。

    <%@ taglib prefix="test" uri="/WEB-INF/DocSamples.tld" %>
    <html>
      <body>
        <h1>簡単なカスタムタグ</h1>
        <%-- この例では、開始タグと終了タグを組み合わせます。 --%>
        <test:hello/>
      </body>
    </html>
    

JSP XML シンタックスでのカスタムタグの使用

JSP XML シンタックスを使用して JSP を作成する JSP 開発者は、jsp:root 要素の xmlns 属性を使用して、カスタムタグライブラリの URI を宣言する必要があります。次の例は、JRun タグライブラリを追加する方法と jrun に接頭辞を設定する方法を示しています。

<jsp:root xmlns:jsp="http://java.sun.com/jsp_1_2" xmlns:jrun="/
WEB-INF/jruntags.tld" versi
on="1.2">

詳細については、弟 4 章、「JRun と XML」を参照してください。