インストールの追加オプション

このセクションでは、次のインストールオプションについて説明します。

これらのオプションは通常、運用システムや OEM での使用に役立ちます。

Windows サービスに関する検討事項

Windows NT、XP、または 2000 を実行している場合は、インストール時に、サービスやアプリケーションとして実行するように JRun サーバを設定できます。Windows サービスを選択すると、Windows システムを起動するたびに JRun サーバが起動します。サービスは、ユーザープロセスとしてではなく、システムプロセスとして実行されます。また、サービスユーティリティを使用すると、JRun サーバの起動、停止、再起動を行うこともできます。

JRun を Windows サービスとして実行しない場合は、アプリケーションとして実行されます。

Windows サービスとしての JRun のインストール

JRun には、Windows 環境で JRun サーバを Windows システムサービスとして使用するための、コマンドラインユーティリティが用意されています。このセクションでは、このユーティリティのオプションについて説明します。

コマンドラインユーティリティを実行するには、コンソールウィンドウを開き、<JRun のルートディレクトリ>/bin ディレクトリに変更して、次のコマンドラインシンタックスを使用します。

jrunsvc [-options]

次の表では、オプションについて説明します。
オプション
説明
-install <JRun サーバ> [<サービス名>[サービス表示 [サービスの説明]
JRun サーバを Windows サービスとしてインストールします。Windows サービス名、Windows サービス表示名、および Windows サービスの説明のフィールドはオプションです。名前にスペースが含まれている場合は、引用符を使用してください。
デフォルトの Windows サービス名は JRun <JRun サーバ> です。デフォルトの Windows サービス表示名は、「JRun <JRun サーバ> サーバ」です。デフォルトの Windows サービスの説明フィールドは、J2EE Application Server です。Windows サービスの説明フィールドは Windows 2000 で使用され、他のプラットフォームでは無視されます。
-remove <サービス名>
このユーティリティを使用してインストールすると、この名前の Windows サービスが削除されます。システム起動時に削除されるように、サービスにマークを付けることができます。
-stop <サービス名>
起動されていない場合、その名前のサービスを開始します。
-start <サービス名>
起動されている場合、その名前のサービスを停止します。
-console <サービス名>
Windows サービスのコントロールマネージャではなく、コンソールからサービスを実行します。デバッグにはこのオプションを使用します。
-config <jvm.config へのパス>
Windows サービスで使用する JVM 設定ファイルへのパスを指定します。
JVM 設定を決定する場合、デフォルトの <JRun のルートディレクトリ>¥bin¥jvm.config を上書きします。
-help
すべてのオプションのリストを表示します。

自動インストール

自動モードでは、インストーラの実行にユーザーが介入しません。このオプションを選択すると、インストール時にコンソールまたは GUI が出力されません。自動モードでは、コマンドラインの引数やプロパティファイルを使用したインストールのために、ターゲットディレクトリ、ショートカットディレクトリ、およびコンポーネントの設定をサポートしています。

サイレントモードは、インストーラおよびアンインストーラのランタイム環境でサポートされています。コマンドラインパラメータまたはプロパティファイルを使用して、InstallAnywhere およびエンドユーザー定義の変数を設定できます。コマンドラインパラメータまたはプロパティファイルを使用して、サイレントモードをトリガできます。

インストーラプロパティファイル

インストーラプロパティファイルは ASCII テキストファイルで、このテキストファイルでインストールのパラメータを定義します。これは、内部および外部のユーザー向けにインストールする場合に便利です。特定の必要に応じて、パネルのオン/オフを切り替えることができます。さらに、プロパティファイルでは、コンソールやサイレントなどのインストールのタイプを定義することもできます。

プロパティファイルに installer.properties または <インストーラ名>.properties という名前を付け、このインストーラファイルを <インストーラ名>.exe として保存できます。ただし、これらの両方の名前を持つプロパティファイルが、クライアント実行ファイルとして同じディレクトリに存在していると、installer.properties ファイルのみが読み込まれます。

メモ:  プロパティファイル名が、.txt ではなく .properties で終わっていることを確認してください。

プロパティファイルがインストーラと同じディレクトリにある場合は、インストーラによってプロパティファイルが自動的に起動されます。別のディレクトリにある場合は、次のコマンドラインオプションを使用してください。

C:¥ <インストーラへのパス> -f <プロパティファイルへのパス>

プロパティファイルの変数

installer.properties ファイルには、次のプロパティファイルの変数があります。

USER_INSTALL_DIR=/opt/jrun4
INSTALLER_UI=mode [gui|console|silent]
USERNAME=(指定したもの)
PASSWORD=(指定したもの)
RETURN_VARIABLE=(製品のシリアル番号に指定したもの)
JAVA_EXECUTABLE=/opt/jrun4/jre/bin/java
JAVA_HOME=/opt/jrun4/jre
INSTALLER_LOCALE=en
CHOSEN_INSTALL_BUNDLE_LIST=Applica, Sample, Web Ser, Documen
CHOSEN_INSTALL_SET=CUSTOMIZED_SET

自動インストールを実行すると、JRun ではデフォルトですべてのコンポーネントがインストールされます。コンポーネントを選択してインストールするには、次のように変数を指定します。

コマンドラインパラメータ

コマンドラインから自動インストールを実行するには、次のシンタックスを使用します。

installername -i [-options]

次の表では、オプションについて説明します。
オプション
説明
-i <モード>
モード gui | console | silent をトリガします。
-f <プロパティファイル>
プロパティファイルを呼び出します。プロパティファイルへの直接パスまたは相対パスを使用できます。

サイレントモードで、Windows JRun 4 インストールを実行するには、次のコマンドラインシンタックスを使用します。
コマンドライン引数
説明
/s
サイレントモードで実行します。
/x
アンインストールします。
/v "/qn {PROPERTY=VALUE} "
間隔値の設定中にサイレントモードで実行します。

コマンドラインの引数は、内部プロパティ設定と組み合わせて使用します。次の表では、JRun 4 の内部プロパティ値について説明します。
プロパティ
デフォルト値
説明
INSTALLDIR
C:¥JRun4
(オプション) インストールディレクトリ
JVMDIR
<なし>
JRE bin ディレクトリのパス
ADMINPORT
<なし>
(オプション) admin サーバのポート値
NTSERVICE
"0"
"0" の場合、JRun は Windows の [スタート] メニューを使って起動します。
"1" の場合、JRun は Windows サービスとしてインストールされます。

次は、サイレントモードでの JRun 4 インストールに、よく使用されるコマンドです。

jrun-40-win-us.exe /s /v "/qn JVMDIR=C:¥Progra1¥IBM¥Java13¥jre 
NTSERVICE=0 INSTALLDIR=C:¥MyDir"

メモ:  名前にスペースが含まれている場合は、引用符を使用してください。