コンテナサービス

EJB 仕様では、コーディングをあまり必要としない高度な機能を提供する各種サービスが、 EJB コンテナによってサポートされている必要があります。次の表では、EJB コンテナサービスについて説明します。
サービス
説明
ライフサイクル管理
JRun では、現在のサーバの負荷に応じて、使用可能な bean インスタンスの数を自動的に増減します。
セッション管理
JRun では、パッシベートおよびアクティブ化コールバックメソッドによってステートフルセッション bean のステートを維持し、エンティティ bean コールバックメソッドによってエンティティ bean のステートを維持します。
トランザクション
トランザクションとは、1 つのまとまりとして実行する必要がある作業単位です。トランザクションが成功するためには、その作業単位のすべての要素が成功する必要があります。EJB のトランザクション管理のアーキテクチャには、2 つのタイプがあります。
  • CMT (Container-managed transactions:コンテナ管理トランザクション) CMT を使用すると、bean に代わってコンテナがトランザクションを開始してコミットまたはロールバックします。
  • BMT (Bean-managed transactions:bean 管理トランザクション) BMT を使用すると、トランザクションを完全に制御できます。トランザクションはクライアントから管理できます。つまり、セッション bean の場合は bean 自体から管理できます。
セキュリティ
EJB では認証およびロール方式のアクセス制御をサポートしています。JRun 4 の特徴は、JAAS (Java Authentication and Authorization Service) をベースにしたセキュリティシステムです。