Web アプリケーションのディレクトリ構造

次の図は、Web アプリケーションのディレクトリ構造を示します。

アプリケーションルートディレクトリ (<Web アプリケーション>) は、アプリケーションファイルを提供するためのドキュメントルートとして機能します。<Web アプリケーション> ディレクトリには、多くの場合 WAR ファイル名が使用されます。このディレクトリには、Web アプリケーションの一部として開発する JSP および HTML ページが含まれます。たとえば、Web アプリケーションが <JRun のルートディレクトリ>/servers/<JRun サーバ>/<Web アプリケーション> にある場合、デフォルトのトップページファイルは通常 <JRun のルートディレクトリ>/servers/<JRun サーバ>/<Web アプリケーション>/index.html となります。<JRun サーバ> は、JRun サーバのディレクトリ名で、<Web アプリケーション> は、サーバによってホストされる Web アプリケーションの名前に対応するディレクトリの名前です。

Web アプリケーションは、次のディレクトリ構造に従う必要があります。


ディレクトリ	説明
<Web アプリケーション>	JSP、HTML ページ、カスケーディングスタイルシート、イメージ、Javascript ファイルなど、クライアントのリクエストからすべてのファイルおよび WEB-INF ディレクトリを格納します。これらのファイルは、Web アプリケーションのルートディレクトリ、または予約名 WEB-INF を使用しないサブディレクトリに直接置くことができます。
WEB-INF	(必須) classes および lib ディレクトリ、標準 Web アプリケーションデプロイメントディスクリプタ (web.xml)、さらに必要に応じて JRun 固有のデプロイメントディスクリプタ (jrun-web.xml) を格納します。このディレクトリは、アプリケーションのパブリックドキュメントツリーの一部ではありません。つまり、このディレクトリ、またはそのサブディレクトリに含まれたファイルはクライアントに直接参照させることはできません。
WEB-INF/classes	サーブレット、その他の Java クラス、および JAR (Java ARchive) ファイルにパッケージされない関連リソースを格納します。
WEB-INF/lib	サーブレット、その他の Java クラス、および JAR または ZIP ファイルに含まれない関連リソースを格納します。このサブディレクトリには、タグライブラリを含む JAR ファイルが格納されます。
WEB-INF/jsp	JSP の変換時に JRun によって作成されるファイルが格納されます。
WEB-INF/sessions	デフォルトのセッションパーシスタンスメカニズムが使用するシリアル化された JRun セッションが格納されます。

エンタープライズアプリケーションは、Web アプリケーションと同様のディレクトリ構造に従います。アプリケーションのルートディレクトリである <Web アプリケーション> には、多くの場合 EAR ファイル名が使用されます。エンタープライズアプリケーションデプロイメントディスクリプタである application.xml は、<JRun のルートディレクトリ>/servers/<JRun サーバ>/<Web アプリケーション>/META-INF ディレクトリに置かれます。

Web アプリケーションは、上記のディレクトリおよびサブディレクトリに制限されません。アプリケーションには、Flash SWF ファイル、HTML ファイル、イメージ、その他のアプリケーションリソース用に、ディレクトリを追加できます。これらのディレクトリは、クライアントが直接アクセスするリソース用 Web アプリケーションのパブリックドキュメントツリーの一部になります。アプリケーションへのディレクトリ追加の詳細については、「ディレクトリの追加」を参照してください。

デプロイメントディスクリプタ (web.xml)

Web アプリケーションは、WEB-INF/web.xml ファイルのコンテンツによって定義されます。このファイルは、デプロイメントディスクリプタとも呼ばれます。デプロイメントディスクリプタは、アプリケーションサーバ上で実行するためにアプリケーションが使用する設定情報が格納された XML ファイルです。web.xml のコンテンツは Java サーブレットアプリケーション仕様で定義されているので、このファイルは JRun に固有のものではありません。J2EE 準拠の Web アプリケーションをサポートするプラットフォームはすべて、web.xml ファイルのコンテンツを認識して解釈します。

web.xml ファイルを使用して、Web アプリケーションの次のような設定情報とデプロイ情報を定義します。

web.xml ファイルには、Web アプリケーションについての情報だけでなく、Web アプリケーションがアクセスする EJB についてのリファレンス情報も含まれています。Web アプリケーションおよび EJB の標準デプロイメントディスクリプタには、環境エントリ、EJB リファレンス、リソースリファレンス、およびセキュリティロールの共通の要素があります。

標準デプロイメントディスクリプタに加えて、次の JRun 固有のデプロイメントディスクリプタファイルを使用できます。

web.xml ファイルは標準的なテキストエディタや XML エディタを使用して編集できます。JRun では、jrun-web.xml ファイルや default-web.xml ファイルに追加要素を指定できます。標準的な web.xml ファイルのすべてのプロパティが掲載されているリストは、Java サーブレット 2.3 の仕様書を参照してください。JRun 固有のデプロイメントディスクリプタの詳細については、『JRun アセンブルとデプロイガイド』を参照してください。

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