旅行の予約
旅行を予約するには、クレジットカードを確認し、旅行の注文を作成する必要があります。予約用 EJB は旅行の予約手続きを処理するワークフローセッション bean です。予約用 EJB は、クレジットカード用 EJB および注文用 EJB を呼び出します。
- クレジットカード用 EJB は、validate メソッドを持つセッション bean です。
- 注文用 EJB はエンティティ bean です。エンティティ bean はデータベースの行を追加 (ejbCreate)、削除 (ejbRemove)、更新 (ejbStore)、および検索 (ejbLoad) するメソッドを提供します。
予約用 EJB は、旅行の予約手続きを処理するステートレスセッション bean です。まず、クレジットカード用 EJB を呼び出し、ユーザーのクレジットカードを確認します。次に予約用 EJB が注文用 EJB を呼び出して新規注文を作成します。
事前にデプロイされた次の EJB の Java ソースコードを検証します。
予約用 EJB のコードの検証
予約用 EJB の Java ソースコードは、<チュートリアルのルートディレクトリ>/compass-ear/reservation/compass ディレクトリにあります。次のファイルを開いて、コードを確認します。
- ReservationRemote.java リモートインターフェイスには、EJB で使用できるビジネスメソッドがリストされます。この EJB には、旅行を予約できる reserve と呼ばれるビジネスメソッドが 1 つだけあります。
- ReservationHomeRemote.java この EJB では、引数を取らない create メソッドを使用してインスタンスが生成されます。
- ReservationBean.java EJB 実装クラスは次のタスクを実行します。
- ejbRemove、ejbPassivate、ejbActivateのような SessionBean インターフェイスで定義されたメソッドの実装を行います。
- ホームインターフェイスで定義された各 create メソッドに対応する ejbCreate メソッドを提供します。
- リモートインターフェイスに定義された各ビジネスメソッドの実装を行います。
- ejb-jar.xml <JRun のルートディレクトリ>/servers/tutorial/compass-ear/reservation/
META-INF にある予約用 EJB の実行時の属性を含む XML ファイルである、デプロイメントディスクリプタを確認します。予約用 EJB をステートレスセッション bean として定義します。
reserve メソッドは旅行の予約手続きを処理します。まずクレジットカード用 EJB のインスタンスを取得し、次にクレジットカード用 EJB validate メソッドを呼び出します。その後、注文用 EJB のインスタンスを取得し、注文用 EJB の create メソッドを呼び出して、データベースに新規注文を挿入します。
この手順では、他の EJB を呼び出す EJB を記述する方法について説明し、セッション bean を使用して手続きを処理する方法も示しています。
クレジットカード用 EJB のコードの検証
クレジットカード用 EJB の Java ソースコードは、<チュートリアルのルートディレクトリ>/compass-ear/creditcard/compass ディレクトリにあります。次のファイルを開いて、コードを確認します。
- CreditCardRemote.java この EJB には、ユーザーのクレジットカードを確認する validate と呼ばれるビジネスメソッドが 1 つだけあります。
- CreditCardHomeRemote.java この EJB では、引数を取らない create メソッドを使用してインスタンスが生成されます。
- CreditCardBean.java この EJB はビジネスロジックを提供してクレジットカードを確認するセッション bean です。この例では、確認のロジックは簡素化されています。Visa カードは使用できますが、他のクレジットカードは使用できません。
- ejb-jar.xml <JRun のルート ディレクトリ>/servers/tutorial/compass-ear/creditcard
/META-INF にあるクレジットカード用 EJB デプロイメントディスクリプタを確認します。クレジットカード用 EJB をステートレスセッション bean として定義します。
この手順では、基本的なセッション bean を記述する方法について説明します。
注文用 EJB のコードの検証
注文用 EJB の Java ソースコードは、<チュートリアルのルートディレクトリ>/compass-ear/order/compass ディレクトリにあります。次のファイルを開いて、コードを確認します。
- OrderRemote.java
- OrderHomeRemote.java この EJB には、新規注文の作成方法を定義する create メソッドがあります。新規注文を作成するには、customerId、tripId、ccType、ccNumber、ccExpiration パラメータを提供する必要があります。
- OrderBean.java この EJB は注文を追加 (ejbCreate)、削除 (ejbRemove)、更新 (ejbStore)、および検索 (ejbLoad) するメソッドを提供します。
- ejb-jar.xml <JRun のルートディレクトリ>\servers\tutorial\compass-ear\order\
META-INF にある注文用 EJB デプロイメントディスクリプタを確認します。注文用 EJB を、bean 管理パーシスタンスを持つエンティティ bean として定義します。
この手順では、bean 管理パーシスタンスを使用してエンティティ bean を記述する方法について説明します。
