複数の JRun インスタンスのインストール

さまざまな理由から、JRun 3.1 を旧バージョンの JRun とともにインストールすることが必要な場合があります。

複数のバージョンの JRun を実行する場合の最も一般的な問題は、すべての JRun サービスに固有のポートを選択することです。このセクションでは、同じマシンで JRun の 2 つのバージョンを実行する方法について説明します。

JRun のインストール

ほとんどの場合、JRun 3.1 と JRun 3.0 を同じマシンにインストールして同時に実行できます。ただし、同じバージョンの JRun の複数のコピーを Windows マシンにインストールすることはできません。

次に、複数のインストール バージョンが確実に共存できるようにする方法について説明します。

旧バージョンの JRun のインストール

旧バージョンの JRun は、配布 CD のルート レベルに収録されています。また、Allaire 社の Web サイトからもダウンロードできます。ファイル名が異なる点を除き、『JRun セットアップ ガイド』の手順に従ってインストールできます。

JRun のルート ディレクトリの調査

JRun の追加コピーをインストールするとき、JRun のルート ディレクトリの調査が必要になる場合があります。このオプションを使用すると、環境変数で jrun コマンドがどの JRun インスタンスにマッピングされているかにかかわらず、呼び出すインスタンスを指定できます。

-jrundir オプションを使用すると、JRun サーバの起動時にコマンド ラインで JRun のルート ディレクトリを指定できます。同じマシンにインストールされている複数の JRun インスタンスを区別するには、このオプションを使用します。

次に例を示します。

% jrun -jrundir c:¥oemcompany¥servlet_engine start -default

インストールされている JRun インスタンスが 1 つだけの場合、このオプションは必要ありません。

jrun プロセスでは、次の手順に従ってルート ディレクトリが調べられます。

  1. -jrundir "dir" を最初の 2 つの引数として受け入れます。
  2. JRUN_HOME 環境変数の値を取得します。
  3. jrun.exe (Windows) またはシェル スクリプト (UNIX) の場所に基づいてルート ディレクトリを調べます。

    Windows でのインストールの場合、JRun によってレジストリが使用されることは ありません。

バージョン情報の取得

JRun には、インストール済みのバージョンに関する追加情報を取得するための 2 つのコマンド ライン オプションがあります。これらのオプションは、アップグレードのテストやクライアントの問題のデバッグに使用できます。オプションは次の 2 つです。

info
jrun -info

-info オプションでは、現在の JRun インストールに関する情報が返されます。
次に例を示します。

% bash$ ./jrun -info
JRun 3.1
Version 3.1.12345
Developer Edition


Windows で -info オプションを使用するには、コマンド ラインから JRun を Java への 入力として実行します。次に例を示します。

% java JRun -info

クラスパスに jrun.jar と servlet.jar を指定する必要があります。

version
jrun -version

-version オプションでは、JRun の現在のバージョンが返されます。

UNIX での例は次のとおりです。

% bash$ ./jrun -version
3.1.12345


Windows で -version オプションを使用するには、コマンド ラインから JRun を Java への入力として実行します。次に例を示します。

% java JRun -version

クラスパスに jrun.jar と servlet.jar を指定する必要があります。