ColdFusionが誕生してから20年。多くの機能追加とバージョンアップを行い、進化を重ねてきました。
最新の「Adobe ColdFusion 2016」では、従来の開発生産性の高さはもちろんのこと、ColdFusionのプログラミング知識をそのまま活用できる CLI(コマンドラインインターフェイス)実行やAPIサービスの促進など、ColdFusionをより多方面からの利用を促進します。
また、ブラウザのJavaScriptや他のシステムからの呼び出しに柔軟に対応するための、SOAP, REST, XML, JSONなど、多彩なフォーマット形式の入力・出力にも対応。ColdFusionの持つ柔軟性と効率性の高い言語規格により、Webアプリケーションの構築や運用が飛躍的に向上します。
ColdFusion 2016には、CFMファイルをコマンドラインから実行するための機能が導入されています。 開発者はCFMファイルにコマンドラインからパラメータを渡すことができ、ColdFusion側で入力の読み込みや出力を行うことが可能です。 下記のような機能を実行することができます。
従来から備わっているPDF機能に加え、新しいColdFusionでは、コメントの抽出やスタンプ機能、公開前の余分なデータの除去(サニタイズ)が加わり、PDFをColdFusionで活用する機能が増えました。また、アーカイブ機能も従来のPDF/A-1bに加えPDF/A-2bや3bもサポートし、長期保存のためのPDF変換も可能になりました。
配列の参照渡しによるパフォーマンスの強化のほか、変数スコープの検索や空白制御の改善が行われました。 また、Enterprise Editionではセッション変数を外部ストレージ(Redis)に保存する事が可能となり、従来と比べてスケーラビリティ性も向上しました。
社外・社内向けにAPIサービスを提供するにあたって、作成したColdFusionベースのRestサービスの管理やセキュリティ設定、利用実績の測定などを可能にする新しいAPI管理マネージャーが提供されます。従来のバージョンではWebサービス(Rest等)の提供(公開)のみが可能だったのに対して、追加された専用のAPIマネージャーによってWebサービスを提供するための仕組みが用意され、総合的なAPIサービスの展開が可能となります。
ColdFusion 2016 Enterprise Edition と ColdFusion Builder 2016とを組み合わせることで、コードレベルでのセキュリティ安全性のチェックを行えるようになります。 チェックの結果はリストで表示され、その内容をもとにコードの改善の検討が可能です。
参考情報:What’s new in ColdFusion (2016 release)
http://www.adobe.com/devnet/coldfusion/articles/whats-new-cf-2016.html